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縮 緬 〜ちりめん〜とは

天正年間(1573〜92年)に泉州境の職工が明の人よりその織法を伝えられたのが始まりと言われている。
現在は京都府与謝郡、中郡。竹野郡を丹後地方と呼んでおり、全国の70%を産しており、この地方で織られる縮緬が最も種類が多く、一越縮緬をはじめとして、古代縮緬・古浜縮緬・意匠縮緬・絽縮緬など他に20数種類を織り出している。
その他の主な産地は滋賀県長浜地方の浜縮緬、岐阜県の岐阜縮緬や福井県石川地方でも産出される。

用途は幅広く、着尺をはじめとして、羽尺、コート、帯、衿、繻袢、帯揚げなどの他に、裾廻し、服地、風呂敷、スカーフ、マフラーなどに使われている。

経糸には、普通22または24デニールの甘撚りの平生糸を使用し、緯糸には1mの間に2,000回転以上の強撚を右撚りと左撚りにそれぞれかけたものを用いる。
一般には、この右撚りと左撚りの強撚糸を2本ずつ交互に織り込んだ平組織のもので、織り上げた後に、湯温の中に入れて揉んで糊抜きをし、次に石鹸、ソーダなどの熱液のなかで沸騰して不純物を取り除く精錬作業をする。
この作業のために重量が約25%ほど減量し、さらに織り幅も縮んでしまう。
そこで次に、水洗い、乾燥をして湯のし仕上げをし、巾を反物巾に整える。
これを棒に巻き取って蒸箱に入れて約30分ほど蒸気にあて、約一夜そのままに放置すつと、皺止めされる。そして再び乾燥してからたたんで仕上げる。


1.綾浪縮緬(あやなみちりめん)

平緯(数本の絹糸を撚らずに揃えて用いる緯糸)と左右の強撚糸を交互に織り込み、紋の部分に平緯を表に出して撚糸を裏に出したもので、経緯とともに生糸を使った正絹のものと、緯糸だけに人絹糸を使った交織ものとがある。
主な用途は羽織やコートである。主産地は丹後地方。

2.礒浜縮緬(いそはまちりめん)

経糸に人絹屑と絹紡との混紡糸を使用し、緯糸に絹紡糸の左右の強撚糸を織り込んだ縮緬のことである。紬風の張りの強い生地である。着尺や帯に使用する。長浜地方で産する。

3.鶉縮緬(うずらちりめん)

別に鬼縮緬とも呼ばれる。右撚りの強撚糸を4本、左撚りの強撚り糸を4本と交互に織り込んだものを四本鶉、6本ずつ交互に織り込んだものを六本鶉という。シボが大きい縮緬で、主に帯や着尺に使用する。丹後地方と岐阜地方で産する。

4.お召縮緬(おめしちりめん)

経緯とともに錬染の絹糸を使用する。緯にはお召緯といって、左撚りと右撚りにして糊を加えた緯糸をニ越(左右の強撚糸を2本ずつ交互に織り込むことをいう)ずつ交互に織りこんだものを微温湯に浸して強く揉んでシボ寄せをし、乾燥後幅とシボを均一にするために湯のしをして仕上げる。名称は十一代将軍徳川家斉が好んで着たことからお召しの名が付けられたと言う。主産地は新潟県十勝地方。

5.絹縮(きぬちじみ)

平無地のものと紋織物の2種がある。宿絹は普通、右と左の強撚の緯糸を交互に折り込んだものであるが、絹縮は緯糸に縮緬緯よりもやや甘撚りの左撚糸だけを織り込んだものである。おりあげ後精錬してシボ出しをすると、縦の筋状にシボがでる。これを片シボと言う。